視線泥棒に心まで泥棒された話
おたくもすなるはてブロといふものを、
私もしてみむとてするなり!
自己紹介がてらですけどね!最近流行りのね!担降りブログというものをね!書いてみようと思いますよ!谷村担降りますじゃなくて、私が谷村担に降りた時のですけどね!へぇこんな降り方したのかこいつみたいな感じで読んでもらえたら嬉しいです。
さて!
御察しの通り私はドがつく新規のオタクです。
ぺーぺーですいわゆる。
こういうブログって担歴までわかっちゃうのね、いやあねえ本当。まあとりあえず書きます。長くなるかもしれませんが、お付き合いいただけたら幸いです!
①2015年5月
約5年間デビュー組を追い続けていた私が、谷村龍一というJr.を意識し始めたのは2015年にまで遡る。
季節は初夏。代々木競技場で行われたA.B.C-Z Early summer concertがきっかけだった。
私の元担は金髪筋肉で皆さんご存知であろう塚田僚一くん。そうあの塚ちゃん。
当時えびのバックについていたのはお馴染みSnowManと楽器組、研修生の子たち、そして無所と呼ばれる、グループに属していない6人のJr.の子たちだった。
当時Jr.に関して人並みかそれ以下の知識しか持ち合わせていなかった私は、無所6人に対して、えび座でお世話になった原くんとかが付いてくれているんだなあくらいの認識でしかなかった。
あそこらへんの無所ってほら、なんだか卍イケイケお兄さん達の集い卍みたいな雰囲気で見てたから、ふと目についた、まだ染められていない真っ黒な髪の毛をバッサリと襟足で揃えていたそのJr.の子が、とてつもなく真面目ないい子そうに見えた。Jr.の子っつってもまあ森継くんの一個下くらいだろうみたいな感覚で見ていたため、頼れる真面目なJr.なんだろうなあと勝手に思っていた。多分私より年上だろう。だって背もでかいし。
そう、これが谷村龍一(大)との出会いである。
その子、チラッと見ただけでもまあよく動くしよく煽る。へえ笑顔も素敵じゃないの頑張ってね。なんて、コンサートが終盤に差し掛かる頃には「黒髪短髪のあのJr.は多分良い奴」という勝手な方程式が出来上がっていた。
そして事件は起きた。
それはお馴染みのJr.紹介の時だった。
河合「谷村〜〜〜〜!!」
河合くんがJr.の子の名前を高らかに叫ぶと、短髪くんがモニターに抜かれた。
ん?谷村?
河合くん谷村って言った??
………えっあの谷村????
Jr.ランドとかに出てたあの谷村?
岸くんとかと一緒に踊ってたあの谷村?
名前こそ聞いたことあるし、私の記憶が正しければ多分あそこらへんの括りだったなあなんて。
あの、でも、すごいめっちゃ、
大きくなってない?(語彙力)
てか谷村っていくつよ。
余韻もそこそこに、私は帰りの電車で生年月日を調べた。
谷村龍一
1998年12月21日生まれ。
当時、齢にして16。
伊代はまだ16だからの16である。
頭を抱えた。
一周回って塚ちゃんと干支が一緒。なんてことだ。
しかもあろうことか私より年下だ。なんてことだ。
せいぜい21.22くらいを想像していたのに。
ガッデム!!!!ジーザス!!!!なんて日だ!!!!
それよりなにより、自担以外に沸いてしまうことをなんだか自分の中では好しとしていなかったんですよね。こんなJr.もいるんだね、でも自担は塚ちゃんだから。って。はい解散!とホイッスルが鳴ったかのように邪念は消え去り、それから谷村くんのことを気にすることはなかった。
それから先は塚ちゃんがSASUKEに出たり、アウトデラックスのレギュラーに決まったりと、他のことを考える暇もなく私は塚田担としての生活に没頭していた。
初夏であれだけのインパクトを受けたものの、夏のTDCはそれほど大騒ぎしていなかった気がする。(当時の自分をぶん殴りたい)
あぁあの子たちスカリミ*1歌ってる、すごいなあ、みたいな。ただ、あの子の髪の毛は黒いまま、他の子と比べてやっぱり少し短いなあとだけ思っていた。
秋のABC座には、夏についた無所のうちドラマに出ていた長妻くんと、そのシンメであった谷村くんがなぜか七五三掛くんと如恵留くんに変わっていたし、私は少年収に頻繁に入るオタクでもなかったため、それ以来谷村くんを現場で見ることはなかった。
②2015年12月
私の記憶から谷村くんのことがさっぱりと消え去ろうとしていた時、再び事件は起きた。
時は流れ冬。
オタクの冬は有楽町とはよく言ったものだ。
ちなみに塚ちゃんの誕生日は12/10。
Johnny's World 2015-2016(以下、ジャニワ)の初日は12/11。
自担の誕生日公演はないものの、ひとつまた大人になった自担をいち早く見るチャンス。これを逃すわけにはいかない。そう思いジャニワの初日公演に入った。
思えばこれが運命の分かれ道だった気がする。
デビュー組だけでなくたくさんのジャニーズJr.たちがひしめき合っているこの舞台。もちろんA.B.C-Zはずっと出ずっぱりという訳でもなかった。
最初は、勝利空飛んでるよーとか。内くんプロデューサーなんだーとか。推されJr.が頭角を現し始めたなあとかIQ3相当のことをぼんやり考えていたのだが、そのうち私の視界は1人のJr.の姿を捉えた。
皆さん、
これを第2次タニムインパクトと呼びます。
まあそのJr.の正体は言わずもな谷村くんでした。
それからというもの視界の端に谷村くんを捉えてしまって塚ちゃんが出ていない場面はほぼ彼を見ざるを得なかったと言っても過言ではないくらい。特徴的なくっきりとした眉を寄せて険しい表情を作っていたかと思えば、代々木で見た時のような満面の笑みを浮かべたりと、彼の表情筋は一体どうなってんだと思ったりもしたけど、全力で踊る姿には好感が持てた。あぁ私が代々木でこの人良い奴なんだなって感じたのは多分間違いじゃなかったんだなと思ったりもした。
無事に初日公演が終わって、私の頭の中にあったのは、
天井から吊るされてくる塚ちゃんとなんかいろいろグループが誕生してたことと、延々と流れるHiHiJET、
そして激しく踊る谷村くんの姿だった。
自担の1日遅れの誕生日を祝うはずが、他のJr.の子を見ていただなんて、仲良しの同担界隈に言える訳もなく、予習なしに舞台に入るときは、それなりの覚悟を持ってから観劇しようと肝に命じた瞬間であった。
それから程なくして、ジャニワに入るときは、
谷村に気を付けろという噂が蔓延し始めた。
いや今頃遅いわ。
オタクというのは素直な生き物で、特に知識欲に関しては類い稀なる貪欲さを発揮するのだと身を以て知った。
それからというもの谷村くんのことが気になって気になって仕方がない。彼が出ているガムシャラ!や少クラはもちろん、画像を探し漁る手が止まらず、あろうことか三日三晩夢に出てくる始末である。(これはガチ)
調べてみるとジュニラン当時に発揮していた不憫キャラはご健在らしく、その体躯は180cmを優に超える程であると知った。なるほどでかいと思ったわけだ。
その手足から繰り出されるシャカリキダンスはもはや人を笑いの渦へと誘う程らしく、谷村くんが踊っている映像が流れるとほぼと言っていいほどTwitterのタイムラインが「谷村www」で埋まる。なんかめちゃくちゃネタにされてるらしい。特にオバQ*2とか。これこそ本当に夢に出てきそうだった。
ジャニワ視線盗難事件から数日経ったある日、仲良しの同担と遊ぶことになった。
友達「ねえねえねえ、長妻は?長妻」
私「かっこよかったよ。あとお花来てた」
友達「えっすご!てか長妻本当イケメンだよね~」
当時ごじくじ*3の影響で長妻くんを推し始めるオタクが急増したのを覚えている。もちろん彼女もその1人で、一通り塚ちゃんについての話をし終えると長妻は?長妻は?と聞いてくるのであった。
それまで自担以外アウトオブ眼中だった私が、ついにこう答えてしまうようになった。
私「いやー、私長妻谷村かって聞かれたら谷村派だわ」
この答えは単純にどっちがかっこいいかとか優劣どうのではなく、ある意味私の照れ隠しに等しい。
言うならば修学旅行の消灯前、女子の恋バナでよくある、クラスの◯◯くんと△△くんどっち派〜?みたいなノリである。
大抵自分はどっちだと答える時には「仕方ないけど選ぶんだったらこっち♡」という建前の裏に、満更でもない恋心を背負っているようなもので、私はその恋心が周りに悟られないよう必死だった。
まあつまるところ、私はもう谷村くんに視線どころか心まで泥棒されてしまっていた。
③2016年1月
どっちつかずのまま公演に入ることを繰り返しては、谷村くんへの目移りと塚ちゃんへの罪悪感でなんだか釈然としない日々を過ごし、いよいよ観劇する公演も私的楽*4を残すのみとなってしまった。
散々悩みあぐねた末、ここで私ようやく吹っ切れる。
じゃあもうそんなに気になるなら谷村くんだけ見たらいいじゃない(投げやり)それでやっぱり塚ちゃん好き〜〜♡♡ってなったらそれはそれだし。
まあ、すごかった。本当。
違う作品見てんのかって思うくらい。
えび担という環境下に置かれ、アクロバットを見慣れていた私にとって、あんなにもドキドキしながら見た側宙は、きっと先にも後にもあれが初めてだと思う。
あとねえ何ってForever Lのフリーダンスの最後で両手で♡ハート♡作ってたんですよ谷村くん…そりゃフォーエバーだしラブだわこりゃ。
女性ダンサーさんとはける時に触れられないで腕ピンと伸ばしてるのも可愛かったし、フッキングして背中ぽんぽんするのにも萌えたし、と思ったら兵士の姿で凄まじい睨みをきかせていたり。
とにかく谷村くんだけに注目して見たジャニワは私にとって衝撃的かつ新鮮なものでしたとさ。だって知らなかったんだもん!塚ちゃんがいる後ろで谷村くんがあんなドヤ顔で蛇腹をぶぁ〜〜ってやってるだなんてさ!
そのお顔さえも男前に見えてしまって公演中本当にこの子は未成年なのかと疑ってかかる程。
恋は盲目とはまさにこのことで、家に帰るや否やツイッターに投稿するための担降り文書を作成していた気がする。
もう迷いは1ミリもなくて、完全に、完全に、私は谷村くんの虜になっていた。
あの子、あんな表情であんな動きで踊るのか。しかもあんなにキラキラしてて。すごい、すごいぞ。Jr.ってすごい。谷村くんってすごい。
頭がふわふわして、通い慣れているはずであった有楽町からの帰り道。この日私は初めて路線を間違えた。
そんなこんなで。
ジャニワを以って、私はジャニーズJr.谷村龍一くんに担降り致しました。(過去形)そんな谷村担なんです。
もちろん塚ちゃんのことが嫌いになったとかそういうんじゃない。実際今でも好きだしね、塚ちゃん。Tarzanおめでとう!
そこまで言うんだったら掛け持ちでも良いじゃないのという意見もあるかもしれないが、私はとても不器用な人間で一直線にしか熱量を注げない。掛け持ちをしたらどちらかを疎かにしてしまうことは目に見えていた。どちらかに偏り、またはどちらも曖昧な気持ちのままで、いずれは気持ちが風化していって応援するのをやめてしまう。そんな気がして私は嫌だった。
目に見える形で区切りをつけることが、私にとって思い出を綺麗なまま、楽しいまま保つ方法の一つだと思っていたので、担降りという形をとりました。
でも1番は、谷村くんの姿をもっと見ていたいと思ったからで。「私は谷村くんのことを応援しています!」って高らかに宣言したくなったから。
とまあこんな経緯。
降りてからは、現場は行くものではなく掴むものだというカルチャーショックや、現場によって毎回違う景色や表情を見せてくれる谷村くんに骨抜きにされながら、毎日愉快に生きてます。
あれ以来私は谷村くんに視線どころか心まで盗まれっぱなしだ。代償は大きい。責任を取ってほしい。
だから、そんな視線泥棒をいつまでもいつまでも、追い続けていたい。
おしまい!